日本財団「海と日本プロジェクト」の支援を受け、この度「海のごちそうプロジェクト」を実施しています!
「海のごちそうプロジェクトinみえ熊野」は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
<プロジェクトの目的>
豊かな自然に恵まれた三重県。
中でも伊勢志摩から熊野古道へ続く海岸線は、イセエビやアワビ、サザエなどの海の幸の宝庫。そして彼らが生きるのになくてはならないのが海藻たちです。その海藻が海の森となる藻場(もば)をつくり、多くの生物たちにとって海のゆりかごとなっています。
しかし近年、三重県沿岸では、海の森の減少が急速に進んでいます。原因の一つは、地球温暖化や黒潮の大蛇行に起因する海水温の上昇によって海藻を食べる魚(植食性魚類)が増えていることにあります。
ところが、これらの魚たちは、あまり美味しくないイメージがあり、漁師さんも好んで水揚げせず、一般的に流通する機会も少ない魚たちです。
そこで私たちは、これらの魚たちを美味しく食するプロジェクトを通じて、漁師さんたちに積極的に水揚げしてもらい、海藻と魚たちの友好的なバランス関係を目指していきます。そしてこの取り組みを通じて、次世代を担う子どもたちと一緒に海から学び、考え、海といのちを未来へつないでいきます。
<プロジェクト内容>
1.キックオフイベントの開催
7月22日 (土)、午前は二木島町にて超小型定置網体験&試食会を、午後は熊野市民会館にて2つのトークセッションを開催予定です。
2.海藻を食べてしまう魚の現状把握と原料確保
現状、水揚げしづらい状況の、海藻を食べてしまう魚を漁業者や漁業の協力を得て、水揚げしてもらい買い取る試みをします。
3.魚の処理技術研究およびメニュー開発
地元飲食店や漁業関係者と一緒に、大学生や高校生などに参加してもらい魚のさばき方や処理技術研究、おいしく食べるためのメニュー開発をします。
4.飲食店連携とイベントの実施
地域内外の飲食店など20店舗と連携販売して、海で起きていることやストーリーを知ってもらうためのイベントを実施します。
これらの活動を通して、三重の海で起きていることに向きあい、地域内外の方々へ発信し、継続的なプロジェクトになるよう取り組みます。
<キックオフイベント概要>
三重の海で起きていることを現場や研究者など海に関わる方々から共有していただきます!また、三重の海を、東京の高校の教育フィールドにしようと熊野市二木島町へ支店をつくった「旅する学校」の狙いを聞きながら、海に寄り添う教育のありかたについて議論します。
日時:2023年7月22日(土)13時~16時
会場:熊野市民会館大会議室(熊野市木本町624)
プログラム:
1.開会宣言・来賓挨拶
2.トークセッション1 海がおかしい!?三重の海でいま何が起きているのか。
3.トークセッション2 Sea for school つなげる海洋教育~全国ネットワークへ~
4.キックオフ宣言
ご注意:メディア、関係者向けのイベントです。一般参加の応募はお受けしておりません。
<日本財団「海と日本プロジェクト」>
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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